「リンちゃん、冷やさなきゃ跡残るから」


「大丈夫」


下の騒ぎに気づいたのか
幹部室から出てきた


彼女の持っている空のコップ
私の薄茶色に染まったTシャツ


慧が降りてきて

女の子を掴んだ


「凜奈、早く冷やせ。…おい、こいつに手出した奴は女でも許さねぇ」


「慧にその子叱る権利ない。」


「お前は早く冷やせ」


慧の言葉が荒々しくなる


「慧の事で傷ついてるんだったら、私がこんな傷覆っても仕方ないよ…それ覚悟で居るから私。」

「おい、祐吏、凜奈連れてけ」