「あ?雨降ってっから、髪と制服乾かしたら、送ってもらえ」


慧達は階段を上がり幹部室に入った


女の子はちょこんとソファーに座って下を向いた

私は温かいココアを入れて彼女の前に置いた

「雨に濡れて寒いでしょ…制服乾かそうか、着替え私の着て」


「……のよ」


「え?」


「なんなのよ!!なんであんたなのよ!あんたなんかただ歴代の妹ってだけじゃない!なに?私の事心の中で笑ってるんでしょ!!??」


バシャ


私にココアがかけられた

熱かったけど
それより彼女の心の方が問題だと思った

その場に居た皆が慌てだした