鳴り止まない携帯にイラついたのか

投げられ
窓を越えて行った


手を振り上げられそれが頬に落ちた


凄い音が室内に響いた


私が抵抗しないからなのか
ビビッてると思ったのか

攻撃はエスカレートした



「あの…」


私が言うと
手は止まった


先ほどから窓越しで携帯が鳴っている
しかも、某アイドルグループの曲これはあの人だ



「あの…さっきから鳴ってる電話、兄からです。」


「兄?」


「はい…次男の方です…」


女子生徒は顔を真っ青にしたが時すでに遅し


女子更衣室にも関わらず

慧達が入ってきた