「。。で?アイツとはうまくいってんの?」
…アイツ。
彼氏の事だ。。

今日は忘れたかった。
たった1日だけど、解放されたのだから思い出したくなかった。。

「別に。…ていうか、そんな話、やめよう!面白くないよ」
そう私は返した。
笑っていたけど、言い方は素っ気なく、もしかしたら少し怒っていたかも知れない。
自分でも分からなかった。

あなたのお酒を見る。
ジョッキのビールはほんの少ししか残っていない。
「ねぇ、そんな事より次、飲む?」そう聞き返してあなたの顔を見る。

真剣な目…。
怒ってる。。?
すごくまっすぐに私を見てる。

全部、見透かされてる。。
あなたの視線が痛かった。。
なんの言葉も返してくれない…。

この空気、何とかしなきゃ…。。
思わず目をそらして「ねぇ、聞いてる?ビールでいいの?」と聞く。
一度そらした目を、もう一度見る、そのほんの僅かな瞬間、頭の中で思う。。

お願いだから、次に目が合う時は笑っていて…!
。。ダメか…。
あなたはやっぱり笑ってなかった。