どのくらい、そうしていただろう…。

目を閉じていただけなのか、眠っていたのか車の中の音楽だけが聞こえていた。

「…私、もしかして寝てた?」静かに隣りを見るとあなたは運転しながら、こっちを見て優しく微笑んだ。
気が付くと音楽の音は、車に乗り込んだ時よりも小さくなっていた。
携帯を見た。
10分程しか経っていなかった。
あなたが「少し飲みに行く?」と聞いてきたので私は「うん」と答えた。
「着いたら起こすから、疲れてるなら椅子倒して寝てていいよ」と言ってくれた。
「眠くなぃから大丈夫。私、いつの間にか寝てたのかな?」と聞くと「うん…だってイビキかいてたよ?すごくうるさかった」と笑ってる。
「嘘つきッ!」
2人で笑った。