車を走らせるあなた。

乗っちゃった…。
どこに行くんだろぅ。

やっぱり戸惑う私。。
「お疲れさん!結構、待った?いつもこんな遅くまで働いてんの?」
あなたが話しかけてきた。
「はい。。大体はこの時間まで…全然、待ってないですよ」と答えた…気がする。。
というのも私はこの時、緊張のせいか自分が何を話しているのかよく分からなかった(笑)
私の答えに、あなたは「嘘つき(笑)ここに来るまで40分も待たせたのに?っていうか敬語やめてよ」と返してきた。

…40分!?
そんなに待ってたっけ?私は思わずカバンから携帯を取り出し、開いた。
あなたは私を見てまた笑った。
恥ずかしくなり「本当だッ!!40分も待たされちゃった」と少し皮肉な言い方で返した。
私の答えに、シュンとして「ごめんなさい…」と素直に謝るあなた。
その姿が可愛らしく見えて思わず笑ってしまった。
「全~然、待ってないッ。ボーっとしてたら、あっという間だった!」と言うと「寒くない?」と私に聞きながら車の空調調整をしてくれている。
私は「大丈夫。外の風、気持ちいいから…」と答えた。

色々話を聞いていると、どうやら私を迎えに来る前まで、いつもの居酒屋でお酒を飲んでいたらしかった。