私は ベットで 座って 跳び跳ねるように
指輪が光る左手をあげて
「悠ちゃん嬉しい 本当に嬉しい」
そんな子供みたいな表現しか
まだできない私を
いつも悠太は嬉しそうに 優しく
微笑んで みつめて
あたたかい腕のなかに
私を包み込んでくれる
「尚 起きなさい 時間ですよ」
私の母の言い方を 悠太は真似して
私をベットから 抱き上げて
そっと私にキスした
「尚 寝起きも 可愛い ここ尚の家だから
俺 今すぐ抱きたいけど我慢する」
いつも あなたは 私の心をくすぐる
「尚 支度するまで 俺 下でテレビ観てる
慌てないでいいよ 」
悠太は そっと 私を床におろして
私の首筋に触れた
悠太のその指で 触れられると
あなたのその優しい指を追って
私は あなたをもっともっと
求めてしまう
もっともっと
あなたが恋しくなってしまう