「でも私、智花を抜かすわけない。」



「風華…颯斗の応援聞いたら、私を抜かしたよ」


くすっと笑っている。

うそ…??


すると、颯斗は私の目を見て…………


「1位になったときの風華、すげぇかっこよかった。

誰よりもキレイだった!!!」




誰よりも………?

私を見ててくれたの…?



花奏さんがいるのに…?




「っ……バカぁぁ!!!!

颯斗のバカぁ……」



気持ちが抑えられなかった。

私の頬に、涙の粒が流れ始める。



こんな嬉しいことなんて、ないよ。
私…もう告白しなくてもいーやって思うよ。