聞き覚えのある声。 「花奏か…?」 「もう、ホントに遅い。 もう30分も待ってるんだからねー!」 ……花奏は智花のことを睨んでる。 聞いてたな…これは。 「智花ちゃん久しぶりー! 中学以来だねっ」 嫌な笑顔。 「……それじゃあ颯斗、また明日ね。 ありがとう」 手を振って靴を履き替えてから正門へと向かっていった。 ここには花奏と俺だけ。