「あいつバカだなぁ…。」



颯斗の友達が、飛び出していった智花を追いかけるように消え去った。





…………………つまり、この場には…



2人だけ。




おわってます、この雰囲気おわってます。



なんなの…!!




「……決めた」



「うっわぁ!!」


急に颯斗が言い出すからビックリした。

それに、決めたって何を…………?




「風華」




ドキ。

名前を呼ばれるの、数日ぶり…。



「はい…」



「体育大会まで、待ってて。」




そう私に言って


出口の扉を開けた。




ーーーーーーー待ってて…?