「ばかぁ、ばかぁ!!!!!」




私は颯斗たちの目の前で泣いた。


颯斗がそんなことしてたなんて、悔しかったから。

そんなやつを好きになっちゃったんだって思ったから。




こんなことがあっても颯斗のことは嫌いになんてなれない。



でも…花奏さんが悲しむよ…。



「うん…。

ごめん。ごめんな風華。」



「許さないし…」



「俺のこと、嫌いになった?」




『嫌いになんてなれるわけないでしょ。


大好きなんだから。』






…………「ばか。」




素直じゃなくて、本音が言えなかった。

でも…この時なんで本当の想いを言わなかったんだろうって、今更ながら後悔しているーーーーーーーー。