「あっ…!!!」
「あ。さっきの」
なんでそんな冷静なの…?
むかつく、こいつら。
「颯斗ぉー、さっきの言ってた嘘で告ったやつってこいつ!!」
「え!?風華だったの!?」
…え?
どういう、こと?
「は、颯斗とそいつら…グルなの?」
「ふ、ふう……」
「そうですよ?
さっきは颯斗がいなかったから俺らだけでやっただけで。」
集団の男子が、颯斗の言葉を遮った。
……………………は?
意味がわかんない。
颯斗もこいつらと一緒なの?
私にしてたことを他の人にもやってたの?
遊んでたの…?
「颯斗もグルなの?」
私は颯斗に向かって言った。
嘘って言って。
グルなんかじゃないよって。
こいつらが勝手にやっただけだよって。
そう、信じていた。
「……………………っ…、ごめん」
…………。
「っ…ざけんな…!!!
なんなの!?
女子であそんで、そんなに楽しい!?
第一颯斗には花奏さんがいるでしょ!?なにたらしみたいなことしてんの!?
なんなの…ほんとっ……!!」
最後まで言えなかった。
涙が邪魔をしたから。