ーーーーーーーーそれから、2ヶ月ぐらいたった3月。
今日は卒業式。
颯斗と私は同じ高校に受験し、見事合格。
「○○年度、卒業式を終わります。」
いつの間にか卒業式が終わっていて、みんな外に出て写真を撮っている。
「智花」
後ろから聞こえてくる、私の愛しの人の声。
「どうしたの?颯斗」
「写真撮らねぇのかなって。」
いつも心配してくれてさ。
優しすぎるんだよ。
「うん、いいんだ。」
本当は、颯斗と撮りたいけど。
今日はいつもより我慢いっぱいするよ。
「颯斗っ」
私の声よりも高くて、耳に透き通る声。
「花奏!やっときたか。
写真撮るぞー。」
彼女の…登場。