颯斗はあれからすごく勉強したおかげか、偏差値が62になっていた。


すごい上がったと思う。


「智花はいいよな……、偏差値70だろ?

学年1位の頭だもんな。

でもそんな友達の俺も特別なっ」


ニカッと私に微笑みかけてくる。



きゅん。



そんな普通のことにもキュンってなってしまって。

そして、どんどん"好き"の気持ちが溢れていって。






…いつしか、颯斗の悪い噂が流れ始めた。