キーンと自分の声が、自分の耳に響く。


風華、驚いてる……。


とっ、当然だよね…!



「…ご、ごめんふう「智花、ありがとう」



私の言葉は、風華の言葉によって遮られた。


「智花が言ってくれなきゃ、気がつかなかった。


ただ逃げてただけだね。
本当にそう思う。


自分勝手じゃんね、これじゃ。
決めた私!!


逃げない!!!!

自分の恋から、逃げない!」





そう決意した風華の目は、とても眩しかった。





そんな風華の目は、あの時の、颯斗の目と重なったーーーーーーーー。