「風華おっはぁ。
昨日どうだった?」
学校に着き、教室に入るとすぐ智花が話しかけてきた。
"どうだった"
って。
ちゃんと主語を言ってよね。
……まぁ言わなくても、颯斗のことだってわかるけど。
「うん、ちゃんと聞けたし…彼女さんとも会った。」
「………………………………はぁ!?」
動揺したのか、智花が座っていた椅子がガタッと揺れる。
「ちょ、ちょっと風華!!
会ったの!?ねぇ、会ったの!?」
「あ、ったよ…。
な、なにも、そんな、驚かなくても。」
なんでそんな驚くのかが、不思議だよ。
「どんな感じだった?
私覚えてない。」
え、同中なんでしょ。
なんで知らないの……。
「可愛い子だった。
優しそうで、ホント完璧、そんな感じ。」
ホント完璧だった。
スタイルだっていいし、
可愛いし。
それに、性格だって。
優しそうで、気が利きそう。
いかにも、"女の子"。
そんな感じ。