私はあれから、ずっとずっと走って
家へと向かった。
後ろを一回も振り向かずに。
「はぁっ……っ、ただいま!」
息を切らしながらも、やっと家に着いた。
「あんた、どうしたの?
そんな息切らして。」
「ちょっと運動!」
てきとーなことを言って、自分の部屋へと向かった。
部屋に着いた途端に、ベッドへとダイブ。
「……受け取って、もらえたかな。
喜んで、くれるかな。」
ニヤニヤしてて、自分でも気持ち悪いけど。
おめでとって言えたことが、嬉しくて。
本当は、おめでとって言うことだけでよかったけど。
だけど、どうせなら、プレゼントあげちゃえ!って。
こっそり選んでたんだ。
1時間も、2時間も悩んで……。