「ーーーーー待って、颯斗!!」



颯斗が私の声に気づいて、わけがわからない顔をして振り向く。



そして私は、思いっきり息を吸って…………









「お誕生日、おめでとーーーーーーうっ!!!!!」











今までに出したことのない声で叫んだ。
そして、小さな物を颯斗に投げつけて、私は家へ帰った。








「……嬉しすぎんだろ、バカ。」



なんて、言っているのも気づかずに。