それから、私たちは18時までずっと遊んでいた。
もちろん、ゲーセンだけじゃなくて
アイス食べに行ったり、服見たり。
なんか、私たちカレカノみたいな感じがして。
嘘ってわかってるけど、嬉しかったの。
ーーーーーーー「っとー、もう10分も話してたなー。」
18時から、私の家の近くの公園で2人で、他愛もないことを話していた。
「ホントだね。
あっとゆーまだぁ。
颯斗、楽しかったよ。ありがとね!」
これは、嘘なんかじゃない。
本当に、楽しかった。
颯斗と一緒なら、どんなに面倒なことでも
どんなにつまらないことでも
なんだって楽しいんだよ。
「そっか!いえいえ。
俺も超楽しかったし!
俺こそありがとなぁ!」
そんな優しいこと、言わないでよ。
こんなバカに言ったら、期待しちゃうから。
「じゃ…じゃぁ、私、帰るね。
今日は本当にありがと!」
「おぅ!また、明日学校でな。」
公園から出て、私たちは手を振りあった。
まだ、別れられない。