私じゃないよ??
私、颯斗くんって呼んでないから。
「は……?花奏?
なんでいんの?どした?」
かな………で?
「今日はね、2限までだったの。うちの高校。
………それで、颯斗くんは…?」
花奏さんの視線が、私の方に向く。
「はっ、初めまして!
颯斗の友達の、青木風華です。」
初めて会うし、好きな人の彼女だから…
とまどって、自己紹介までしてしまった。
「颯斗…って……」
「あっ…。」
花奏さんが小声で言ったことに気づいてしまった。
花奏さん……颯斗くんって呼んでた。
「お友達か…。
どうして、颯斗くんと2人なの?」
……怖い。
目が、怒ってる。
すごいかわいい笑顔なのに。
目が、笑ってない。
「え、と……」