「颯斗?」


ハッとする。

あ、そっか。
今風華と公園にいるんだった…。


「大丈夫?

具合悪い?」


「大丈夫だよ、気にすんな!」


そんなことより…もっと伝えることがあるだろ…!



「風華…」



「うん?」




俺は今、伝えまーーーーーー…




「うわっ!!」



強い風が吹いた。

なんつータイミングの悪さ…。


「ひゃっ!!

キーホルダー飛んでった〜!!」


はは、バカだなぁ…。



風華はキーホルダーを追いかけ、公園から出た。


あ、どうやら捕まえたらしい。
よかったな。



ブォォン…



…ん?

怪しげな、黒い車が、すげぇスピードで風華に向かって走っている。



…風華は気づいていない。



「風華…!!!」



風華が…危ない!!!