**颯斗side**




これは、風華を呼び出す30分前の出来事。






「颯斗、一緒に帰んね?」


「あーわり、今日ちょっと用事あってよ。」


「あーおっけー。

なら明日!!」


「またなー」




………用事なんて、ないけど。

でも、これから大事な話をしないといけない。



俺は1人教室に残って、自分の席についた。




〜〜♪



聞き慣れた音楽が流れ、教室中に響き渡る。



「もしもし」


『あたし。


正門前にいるよ。』


「りょーかい。」



……花奏と、話さないといけない。