「ゆーなっ!!今日も順調に猫被ってんねっ」


「亜実に言われたくないし」



「え~、何それっ。言ったじゃん?私、恋する為に猫被りと遊びはやめたのっ!!大体さ~、オーラでわかってよね?わかんないの?」




親友の亜実は、猫被りっ娘で、結構遊び人「だった」。




最近は、本気の恋がしたいらしく真面目っ子ぶってるけど

猫被りの癖だけは、まだ取れてないと思う。




亜実と私は、猫被り同士で仲が良いから女子たちの間では




「猫姉妹」って呼ばれてたらしいけど。








「合コンしよ~よっ。ね?恋に巡り会えるよっ?」



「…亜実の恋が続くとは思えない」




「はいっ?栞さ~、涼しい顔してひどい事言わないでよねっ。リアルに聞こえるんだから」





「はははっ★」


「そのわっかりやすい作り笑いやめてよねっ。栞ちゃんっ」





栞は親友であり、良き愚痴り相手。


何も言わずに聞いてくれるだけなんだけど

結構頼りになるんだよね。