お兄ちゃんは何分待っても帰ってこなかった。


「遅いなぁ…」

嫌な予感しかしなかった。


そう思ってから5分経った時。家の電話がなった。

「はい、鳥山です。」

「こちら○○病院です‼︎鳥山ゆうさんの妹さんですか⁉︎」

「そう…ですけど…。」

「鳥山ゆうさんが事故にあって、意識不明の重体です。いますぐ病院へ来て下さい‼︎」

事故…⁉︎


意識不明の重体…⁉︎


お兄ちゃんになにがあったの…⁉︎

考えてる暇はない。そう思い、急いで携帯と財布だけ持って家を出た。

「タクシー‼︎タクシー‼︎」

そばにいたタクシーに叫び寄る。
「○○病院まで!!」