うちは部屋に戻り部屋着に着替えると携帯を片手にリビングへ戻った。


「出来たよ、ゆり。」

お兄ちゃんはオムライスをテーブルの上に置いた。

「ありがと。食べよ?」

「うん。いただきます。」
「いただきまーす!」

うちはお兄ちゃんのオムライスが大好きで。すぐに食べ終わった。


「早いでしょ!」
「オムライスの時だけ早いよな、ゆりは。」
うちたちは笑った。


「だって、お兄ちゃんのオムライス美味しいんだもん!」
「ありがとな。」

お兄ちゃんはうちの頭を撫でると、片付けてくるな、と言ってキッチンへ向かった。