空いてる左手で、蘭子ちゃんの金髪の髪を撫でた。


ほんとは、こんな大人しくていい子なんだよ。



「謝んなって。蘭子ちゃんはなんも悪くねぇじゃん」

「いや……あたしが電話しなきゃ、みんな傷付かなかったのは事実…」

「あー!もう、いいから!俺は大丈夫!」


笑って見せる俺をジーっと見詰めて、また申し訳なさそうに手当て。


そんな顔してほしくないのにな。



「……出来た。包帯キツくない?」

「ちょーどいい。包帯巻くのうまいね?」

「別に。じゃあ……あたしは帰るから」

「おう!あ、家まで送ろっか?」

「勘違いされたら困るから結構。気持ちだけもらっとく」


すぐ保健室から出てっちゃった。


今日、せっかくバイクで学校来たのに残念………。


まぁ………でもいっか。


蘭子ちゃんを助けられたし、俺を頼ってくれたことが何よりも嬉しかった。


ピンチの時に頼ってくれるって、こんなに嬉しいんだなぁ~って。



もっともっと好き度増した!!


やっぱり、俺は蘭子ちゃんの一番の男になりたい。