あたしはどうしたら、ありすに協力出来るんだろうか。


ありすの話から考えると、とても産みたい方向で考えてる。


でもそれにはお金が………。



一人で教室にいると、無料で取って来た求人誌をひたすら読み漁る。


あたしがバイトしたら少しは足しになるでしょ。


「なーにしてんの!蘭子!」

「りょ、諒哉…」

「ありすちゃんいなくて寂しいだろうから遊びに来てやったぜ〜♪」

「余計なお世話よ」


静かに求人誌を閉じて机にしまおうとすると、それをしっかり諒哉は見てた。


あたしの腕をぐいっと掴む。


「バイトでもすんの?」

「あー……うん。小遣い稼ぎ程度でいいかなって」

「へ〜バイトか〜。俺にも見せて!」



鼻歌交じりに求人誌をペラペラめくる。


そこで、あたしは自分が犯した大失態に気付いた。


もう遅い………。


「蘭子。バイトするのは良いけど、夜の店で働くのは彼氏としてビミョーだなぁ」

「それはっ……」


ページを折ってしまってた。