【諒哉side】



ちょうど3人で玄関にいて帰ろうとしてた時だった。


スマホが鳴って画面を見ると『蘭子ちゃん』。


嬉しくなってすぐ電話に出て、聞こえてきたのは男数人の怒鳴り声と蘭子ちゃんの抵抗する声。



………ヤバイ。


蘭子ちゃんが危ない。



手当たり次第の空き教室を走って探して、やっと見つけかた鍵つきの部屋。



入ってビックリしたのは、俺が潰した3年がいたこと。


普通、抵抗出来ない女の子にこんなことするかよ………。


人としてどうかしてる!!



銀に蘭子ちゃんを任せて、俺と大地と3年で殴り合い。


「ぜってーあの子に近付くな……。傷付けんな……」

「おい……諒哉。その辺にしとけ。もう意識ハッキリしてねぇじゃん…」

「蘭子ちゃんを恐がらせたのが腹立つ……」


どれだけ恐かったか。


俺が……ちゃんと守ってあげたいから。


好きな子を守りたい。


誰だって思うだろ?