面白いから、ありすには言わないでおく。


ほんとは、かなり音瀬に好かれてるから大丈夫。


「はぁー……女の子の気持ち考えてほしいよー……銀くん!」

「ん、ありす後ろ」

「へっ!?」

「俺?わりと女の子の……ってか、ありすのこと考えてるつもりだけど」

「銀くん!!」


目を輝かせて、立ってる音瀬のお腹に抱きつくありすさん。


音瀬は満足げにありすの頭を撫でてる。


………十分、溺愛されてるじゃんか。



「銀くん!来月は、1年記念日だね!」

「もうお前と付き合って1年か。なんか短く感じるな」

「そうだね……」


ありすの若干、へこんだ顔付き。


何かしらしてほしいってことに気付いてあげろよ……。


このもどかしさにイライラ………。


「あのっ……銀くん…」

「ありす。デートすっか」

「…するー!!」


溺愛説ほんとっぽい。