三人で真夕美さんが用意してくれた布団を敷き寝る準備。


寝るどころか、布団をバフバフしてテンション上がっちゃってる諒哉。


子供か。



「よし!川の字で寝るべ」

「亜夕ねー、らんちゃんと寝るのー」

「大丈夫だよ。川の字なら、あたしと亜夕隣で寝られるから」

「やった~♪らんちゃんのとーなーりー♪」

「俺もー!蘭子の隣で寝る!」


川の字って言い出しっぺが、どうして川の字崩すわけ。


無言のいがみ合いする亜夕と諒哉。


どっちが子供なのか分かんなくなってきたわ……。



「おやすみ~。亜夕、トイレ行きたかったら起こせよ」

「うーん……」


結局、川の字じゃなくて諒哉、あたし、亜夕の並び順。


電気を消すと、亜夕は眠たそうにウトウト。


「やっぱ子供って寝んの早いなー」

「それに慣れない環境で疲れたんでしょ。最初たくさん泣いてたみたいだし」

「俺になついてくれないしねっ。蘭子は子供好き?」

「うん。そこそこ」

「じゃ!大家族にしよーぜ!」

「しっ、うるさい」


しょぼんとして、あたしに背中を向けて寝た。