猛烈なファンである亜美は、あたしと蒼の関係を知っている。
そして、それを応援してくれる大切な友達でもある。
だけど……
「やったぁ!!艶に会える」
理性が飛びそうな亜美は、目がハートマークになっていて。
双眼鏡まで用意しているのだ。
さすが亜美。
一味も二味も違う。
そんな亜美だが……
「どうなの?
彼と順調?」
そう聞く。
大きく頷いたあと、あたしの心はずきんと痛んだ。
蒼とは順調だ。
喧嘩をしているわけでもないし、いつも通り仲良しだ。
だけど……
例の彼女のことが気になって仕方がない。
彼女も東京にいるみたいだし、今後どんなことが起こるか分からない。
だけど、あたしは離さない。
蒼を絶対離さないから!!