「ゆうちゃん、今回は初っ端だよな?」



「……」



「ゆうちゃん、嫌なら来なくていいんだよ?」



「……出るよ、出ればいいんだろ!!」




ギターを抱える優弥。

なんだかんだ言って、馬鹿なこともやってくれる。

俺たちの大切なリーダー。





「じゃ、今日はゆうちゃんがピラミッド頂上乗る?

俺が演奏してあげるよ!」



「遠慮しとく。

それよりサム!

今日彼女見に来てるのか?

彼女にアホ面見せるのか?」



「まあね。この後デートだから」



「うぜー!!」




盛り上がる俺たち。

他のグループからの白い目線なんて気にしない。

俺たちは、俺たちらしくやっていくから。