土曜日……。
「おはよーございます!」
スタジオに入る俺たち。
そんな俺たちを、周りが驚きの目で見る。
「何だ、あいつらふざけてんのか?」
「ふとももフェチ?知らねぇな」
冷たい視線なんて気にならない。
そんな空気を読めない俺らに話しかける男、カズ。
顔を歪めて俺に聞いた。
「お前ら、また来たのか?」
「うん!」
満面の笑みで答える。
「新たな曲を開発したのでね。
その名も『変態』」
「馬鹿だ……」
カズは呆れた顔をしていた。
「大丈夫!
ぶち壊しに来たわけじゃないから。
前座として本気でやらせてもらうよ」
俺の言葉に苦い顔をするカズ。
どっちにしても、ぶち壊すのは分かっている。