「ねぇねぇ、記念に写真撮ろ!
全く更新していないブログに載せよ!」
そう言ってカメラを振りかざす碧。
それに賛同するメンバー。
いいのか!?
俺たちなんかでいいのか!?
「あれ?でも、誰かいない」
「あ。おっさんだ!」
そう言われると、しかめっ面で出てくる艶。
そして、
「てめぇら、何してやがる」
低い声で唸った。
その迫力に思わず身を引く俺。
だけど、Fの三人は気にならないようで。
「優弥!写真だよ、写真!」
「誰か探さねぇとな!!」
玄がそう言って、スタッフを引っ張ってくる。
何だこの自由なグループは……
促されるがままに笑い、ピースをする俺。
そんな俺に、
「写真送るからさ!」
碧は元気に言った。
お馬鹿なあいつら。
だけど、本当はすげぇあいつら。
俺は奴らに振り回されっぱなし。
だけど、その舞台に並べるように頑張る。
だってあいつら、最高にかっこいいから。
「好きなアーティストは?」
「Fとキング」
そう言ってもらえることを夢見て。