「北野さん、中山の戸崎さん中毒、何とかしてくださいよ」
「俺にはどうすることも出来ない……」
「どうせ中毒ですよ!
だって戸崎さん、俺にはFの話をしてくれるんだから!!」
「マジで!?それはマジなのか!?」
いや……
絶対蒼のことだ。
そして、中山という人は、心底蒼に酔っているらしい。
まずいよ蒼、こんな人たちの前で、ふとももフェチをやったら。
「それにしても、よく優弥さんが許したね」
苦笑いをする芽衣。
「優弥さん、蒼のお姉さんと結婚してから丸くなったんだよ」
あたしは笑いながらそう答えていた。
そうだよ。
優弥さんは紅さんに手のひらで転がされている。
ふとももフェチの話だって、実は紅さんがノリノリだったりした。
あんたらにはピッタリだと言って。
紅さんは、優弥さんよりも一枚も二枚も上手。