「唯ちゃん、どう?」
俺は青色のTシャツを着て、金髪のカツラをかぶる。
そして、大きな眼鏡を付けた。
「いいんじゃない?」
そう言って笑ってくれる唯ちゃん。
大好き。
唯ちゃんは、俺の馬鹿な行動に何一つ反対しない。
それを笑って受け止めてくれる。
「唯ちゃんはFが壊れるの、嫌じゃないの?」
そう聞くと、
「あたしはどんなFでも、蒼が好き」
そう言ってくれる。
こんな唯ちゃんだから、俺は頑張れる。
どんなカッコいい碧にも、馬鹿な蒼にもなれる。
それに……
「きっとね、俺たちってことはバレない」
俺はそう笑っていた。