「仕返しだよ、昨日の」




ようやく蒼のテンションが落ち着いたらしく、おとなしくなって席に座る。




「酷かったよ。

俺だけ集中攻撃して。

俺の家だからって」




そうだよな。

昨日は確かにやりすぎた。

でも、こいつらといると楽しいんだ。

楽しくて、くだらねぇことをやってしまう。

……こいつらに釣られて。





「戸崎。

パイ投げって、もしかしてあの四人でしたのか?」




先輩は少し固まっていた。

蒼は笑いながら言う。




「はい、あとは唯ちゃんと。

俺たちの四分の三はギャグですから」




と。

先輩は頭を押さえて俯いていた。




「ファンとして複雑だ」




なんて言いながら。