相変わらずのF。

四分の三は冗談で出来ているF。

こんな乱れたFを正すのは、やっぱりリーダーしかいない。





「またやるか」




その言葉に固まる俺たち。




「何を?……まさかね……」




まさか……

まさかね……




でも、優弥は満足げな顔をして俺たちを見ていた。

そして、口元を歪めてこう言った。




「てめぇら、仕事しながらでもライブ出来ることが分かっただろ」




いや、死ぬ思いだったよ……。




「だからな……」




息を呑む俺たち。

そして、勝ち誇ったように笑う優弥。




「これからもFは活動する!

夏フェス参加、それと年に一回は新曲と単独ライブだ!」



「ま……マジかよ……」



「仕事……プライベート……」



「鬼……」




俺たちは嬉しい悲鳴を上げていた。





どんなに忙しくても、やっぱりFが好き。

あの舞台に立った時、確かにそう思った。

自分を追いつめてまでも、Fをしたい。

もう大丈夫。

会社にもバレているし、突き進むのみ。




俺は真面目な会社員、

そして、人々を魅了するFの碧。