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「懐かしいなぁ。
俺たち、はじめ優弥のこと信じてなかったもんね」
俺の言葉に賛同するメンバー。
優弥は面白そうに笑いながら、ビールを飲んだ。
それに釣られて、俺もビールに口を付ける。
「でも、なんで碧、艶、酙、玄になったなの?」
そんなことを聞いた唯ちゃんに、俺はこう告げていた。
「優弥の気まぐれだよ」
それを聞いた優弥は、やっぱり怒ったように説明を始める。
今となっては優弥の行動の先々が読める。
俺たちもう、運命共同体のようだ。
「コートネームだ。
バスケ部の。
それに、漢字を当てはめた。
本名でやろうって案もあったけど、本名だと蒼がやりにくいとかほざいて」
「当然じゃん!
芸名があったほうが、気持ちの切り替えしやすいじゃん!!」
俺は優弥に反論していた。
そうだよ、当時はその切り替えが出来なかった。
家でも碧になりきっていて、ねーちゃんに酷くしかられた。
でも……
不思議なもんだよね。
それが出来るようになる。
パチッとスイッチが入るように、回路がどこかで変わるんだ。
……もう、今は使われていない回路だけど。