「あぁ?」 遠藤先輩はその油ぎった顔で俺を睨む。 あまりにも怖くて、俺は後ずさりしていた。 「てめぇら、歌詞のセンスはねぇな」 「はい!!」 直立不動で返事をする俺たち。 心臓はバクバクと音を立てる。 「だけど、演奏はなかなかのものだ」 「はい!……え?」 思わず顔を見合わせる俺たち。 そんな俺たちに、遠藤先輩は続けた。 「一緒に頂上を目指さねぇか?」