次の日の夜……。
俺はいつものように、みんなでとある居酒屋に集まっていた。
「蒼、マジで下手くそだったな」
「全盛期の碧が見たら泣くよ」
散々に茶化す賢一と慎吾に、
「うるさいなぁ!」
俺は大きな声で反論していた。
「三人が悪いんでしょ!?
俺、マジで練習してなかったんだからぁ。
てか、覚えてただけで……ギター弾けただけで奇跡だよ!」
「弾けた?
……弾けてねぇよ。
それに、自分の結婚式だろ?
それくらい練習しとけ」
優弥が鼻で笑いながら煙草の煙を吐いた。
相変わらず優弥は鬼だ。
だけど、こんな鬼の優弥が好きだ。