「『白夜』、『blue』、『You and I』」 優弥の言葉に、 「えぇぇぇぇ!?」 絶叫する俺。 そんなこと聞いてないよ。 どうしてそんな無茶ぶりするんだよ? それに会社の人もいる。 こんなところでやるなんて、狂気の沙汰だ。 「練習してない……」 俺は呟いた。 何とかして逃げたかった。 それに、ここ数年マトモにギターを弾いて歌ったことなんてないのも事実。