「今日はどこに泊まるの?」 気になって聞いてみると、 「近くのホテル。 実は優弥もいるよ?」 蒼は生クリームを食べながらそう言った。 その瞬間、顔を真っ赤にして手を合わせ、蒼を見つめる亜美。 Fオタクの亜美は、艶の本名なんて当然知っている。 亜美の頭の中は、艶のことでいっぱいだ。 だけど、蒼はそんなことには全く気付かず、いつもの調子で続けた。