市内のとあるカフェにあたしたちはいた。

ストレートティーを頼んだあたしの横で、蒼はイチゴパフェを食べる。

そんな蒼の向かいに座っている亜美は頬を染めて見ていた。





「何でここにいるの?」




思わず聞いてしまう。




「明日初詣行こうと思って」




蒼は平然と答えた。




「だってここ、全国的にも有名な神社があるでしょ?」





そうなのだ。

蒼が言うとおり、あたしの家の近くには、すごく有名な神社がある。

そこに泊りがけで初詣に来る人もいるような。




「それに、唯ちゃんの両親にもちゃんと挨拶しなきゃ」



「えぇぇぇぇ!?」




蒼の思いも寄らない言葉に、あたしはただ叫んでいた。