「これからも、ずっと一緒にいてね」
当たり前だよ。
何があっても蒼を離さない。
「俺はね、将来建築士になって、唯ちゃんとの家を建てて……」
「うん」
「唯ちゃんと俺に似た子供いたりして」
「うん」
「おじいさん、おばあさんになってもずっと仲良しだよ」
あぁ、蒼って……
蒼ってなんでいつもそうなの?
あたしね、蒼に狂わされて、ますます離れられなくなっていく。
いや、絶対に離れないよ。
「結婚指輪はまだだからね。
俺が建築士になれたら」
手を絡ませ、こつんと額をぶつける。
あぁ、愛しいよ。
人って、こんなに誰かを好きになれるんだ。
「だけど、絶対唯ちゃんをもらうから。
……覚悟しててね」
ううん、覚悟はとっくに出来ている。
あたしには、蒼以外の人なんて考えられない。
蒼とならね、絶対幸せになれる自信があるよ。
将来が楽しみだね。
あたしの愛しい人。
甘くて、
優しくて、
まっすぐで、
ちょっぴりお馬鹿。
あたしは、彼から離れられない。