激しいキス。
身体の芯までおかしくなりそう。
あたしの上に被さり、手を絡ませる。
アルコールも手伝って、頭がぼーっとする。
「唯……」
いつもより低くてかすれた声。
目を開けると、あたしを見つめるその妖艶な顔。
あぁ……
あたし、おかしいよ。
身体が熱くてバラバラで。
まるで、自分の身体じゃないみたい。
その顔があまりにも色っぽくて。
胸がきゅんきゅんして。
思わず顔を背ける。
だけど、
「横、見るなよ」
その声に惑わされる。
「俺だけ見てろ」
駄目だよ。
だってあなたを見ると……
あたし……
「愛してる」
あぁ、もうだめ。
あなたの全部が大好き。
愛しくて愛しくて。
一秒も近くを離れたくない。
ずっとこうしていたい。
その愛に触れていたい。