蒼に抱かれたばかりなのに、再び熱を持つ身体。

身体の芯が熱くて、そして甘い。



あー、何言ってんだろう。

マジで惚れてるのは、あたしだよ。





この状況はまずい。

蒼は完全に獣モードに入っている。

このままじゃ、あたし、興奮死してしまうよ。





「あっ……蒼!

街中を散歩しようよ」




とっさの思いつきでそう言った。

そして、ふと蒼を見る。

濃紺の浴衣に羽織姿。

浴衣から覗く胸元にくらくらしてしまう。

あぁ、駄目だ。

蒼の全てにやられてしまうよ。