「無理だよ、恥ずかしいよ」




あたしの身体、魅力がない。

胸もないし、くびれもない。

今まで明るいところで身体なんて見せたこともないし、女優さんやモデルさんと比べたら……



怖いよ。

蒼に残念がられるのが、すごく怖い。





「よっ……夜にしない?」




思わずそう言ったあたしに、




「だーめッ」




頬に唇を付けながら甘く囁く蒼。

あぁ、やっぱり蒼の威力は半端ない。

身体がとろけそう。

頭が真っ白になりそう。




「ずっと我慢してたんだよ?」




後ろからあたしを抱きしめたまま、蒼は甘く静かに囁いた。

あたしの全身の毛穴が、一斉に逆立った。