まるで稲妻のように光るステージ。
レーザーが辺りを照らし、火花と白煙が上がる。
前を見つめ、ドキドキする胸をぎゅっと掴む。
久しぶりに会える。
愛しくて、あたしを狂わす碧に。
鳴り響くギターの音。
歪んだ高音。
そして、ドラムとベースが続く。
深みと重みのあるその音楽。
わくわくして、気分が上がって……
そして、あたしを狂わす。
スモークが消え、メンバーが見える。
激しくドラムを叩く玄に、俯いてベースを弾く酙。
余裕な顔で会場を見渡し、得意の早弾きを披露する艶。
そして……
まるで獣のように荒々しく、妖艶に。
女を弄ぶようにギターを鳴らし、焦らすように会場を見つめて歌う碧。
あぁ……
身体中が碧を求めている。
乾燥していた砂漠に、どっと雨が降ったよう。
その歌声は人々を魅了し、
その音楽は心を揺さぶる。
やっぱり、あなたは天才。