「唯ちゃん……」
蒼があたしを呼ぶ。
甘くて優しいその声。
蒼に呼ばれるだけで、身体が熱い。
冬だというのに、あたしの身体は火照っている。
蒼はあたしを見て、幸せそうに微笑んだ。
その笑顔にやられてしまいそう。
そして、その手をゆっくり伸ばす。
あたしの身体がピリッと甘い電流を放ち、身動きが取れなくなる。
「唯ちゃん、大好き」
蒼はそう言って、あたしを抱いた。
久しぶりの蒼は、甘えん坊だった。
ぎゅっとあたしを抱きしめて、目を閉じて頬をすり寄せて。
……愛しいよ。
胸がきゅんとして、身体が熱くて。
まるで子犬のように身体を寄せてあたしを覗き込む蒼に、くらくらしてやられそうになる。
あたしは……
あなたから離れられない。